昼食探訪13
今日の昼ご飯は水道橋駅近くにある「餃子専門店 藤井屋」。
初めて降りた水道橋駅は、若者の待ち合わせが多かった。さすが付近に大学が多いだけのことはある。
東京ドームへの野球観戦と思しき人もたくさんいた
そんな、学生の行先とは別方向の、駅の南側すぐの所に店はあった。付近は飲食店が連なるが、日曜休みのところが多く、閑散としている。
店は狭い。入口にあるテーブル席とカウンターのみ
昼前なので一番奥のカウンターを陣取る。しばらくするとすぐに満席になった。
流石に酒類は提供されていないので、ノンアルコールでつまむことにする。
干し豆腐の冷菜
餃子盛り合わせ。奥に見えるのがピータン
餃子盛り合わせは、元祖焼き餃子、エビニラ餃子、パリパリ餃子、黒豚肉入り餃子がセットになっている。どれも食感が軽く、しつこくなくてパクパクいける。美味しい。特にパリパリ餃子が気に入った。
餃子のたれは2種類、味噌ダレ風と醤油ベースのもの。それ以外に醤油、酢、ラー油が置いてある。
ひとしきり食べたあと、やや食べ足りないのでパリパリ餃子を追加。
店の人は全員中国人、昼時の忙しいオーダー対応も迅速、確実。テキパキと気持ちの良い仕事ぶり。満足して店を出た。
「餃子専門店 藤井屋」
ピータン380円
干し豆腐の冷菜550円
よだれ鶏780円
餃子盛り合わせ960円
手作りパリパリ餃子(8個)440円
再訪レベル★
ごちそうさまでした。
昼食探訪12
今日の昼ご飯はまたもや神田界隈の蕎麦屋訪問、江戸蕎麦御三家のひとつ、「更科」の正統な分店である「錦町更科」へ。
社宅から徒歩30分強の距離、蔵前橋通りから神田明神の北側を越え、お茶の水を通ってお店へ向かうことにした。
聖橋。撮り鉄さんが機材を構えて3本撮りを狙う。ここはニコライ堂が異国っぽい雰囲気を出していて好きな場所
途中怪しげな洋食屋発見。でも行くことはないだろう
場所はお茶の水から明大通りを歩き、靖国通りを超えて3分ほど歩いて左へ曲がるとすぐに見える。更科は麻布十番に本店と呼べる店が3種類あるが、それ以前に一度廃業しているし、その後屋号がらみでゴタゴタし3種類になった経緯があるようで、個人的には錦町が正統な継承店だと勝手に思っている。開店は1869年。
趣のある外観。萌黄色の暖簾が季節感を感じさせる
席について最初に、江戸切子風のグラスに驚く。ただの市松模様でも雰囲気がある。しかも水かと思ったら蕎麦茶。今までにないこのおもてなし感。期待大。
舞茸天と豚つけ汁のせいろを注文する。着物姿の女将さんが付かず離れずの良い接客。
先客2名。この風情を少人数で楽しめるとは…
しばらく待っているとやって来た。
まず、蕎麦の量が多い。藪蕎麦系の3枚分はある。先客は大盛りを頼んでいたがまさに山盛りだった。大盛りにしなくて良かった。
舞茸天は揚げたて、つけ汁の豚肉もかなり多い。蕎麦は細めでそれほど香りはないがコシのあるサラッとした感じがつけ汁に合う。
そば猪口につけ汁をれんげですくい、白濁した蕎麦湯を入れて締める。口の中にカツオの風味が広がる。美味い。至福のひと時。
いや、本当に美味しかった。しかも量と値段のバランスが取れていて、満足感が高い。店の雰囲気も接客も、全てが庶民的で、かつ歴史の長さから来る温かみのある、素晴らしい蕎麦屋だ。
これで「藪」「砂場」「更科」江戸蕎麦御三家制覇。
「錦町更科」
舞茸天と豚つけ汁のせいろ1,200円
再訪レベル★★★
ごちそうさまでした。
昼食探訪11
今日の昼ご飯は上野広小路の交差点から南へすぐの「わらやき屋上野広小路店」へ。
実は今回のミッションは「赤坂四川飯店」で麻婆豆腐、だったのだが、行ってみると残念ながらコロナ禍で5月末まで休業延長。
結局国会議事堂の写真撮影だけとなった
そのあと上野まで引返し第二候補の「井泉本店」向かったが、こちらは水曜定休日…ということで第三候補のこの店への訪問となった。
何かのテレビ番組、確か『ぶらり途中下車の旅』だったと思うが、焼き立てのわら焼きのカツオを塩で食べる、というのに惹かれ、たまたまGoogleマップで上野界隈の食べ物屋を物色していたら見つけたのでチェックをしていた。
歩き疲れたのであまり店外のメニューを見ずに入る。席に座ってゆっくりメニューを見てみると、事前情報とだいぶランチメニューが変わっているようだ。う〜ん、これは…。
ま、入ってしまった以上仕方がないので、一番オーソドックスなカツオのわら焼きの定食にする。
しばらく待って提供されたそれは…
こんな感じ。気になる方はGoogleマップのレビュー写真を
カツオの味は悪くない。わら焼きの風味…う〜ん、炭の焦げた匂い?味付けは塩のみ?ポン酢も欲しかった。
目の前の焼き場でわら焼きした、出来立てのものを客に出すようなものをイメージをしていたのだが、違うようだ。ま、これはこちらの勝手な思い込み。
来店のたびに全員での「いらっしゃいませ」パフォーマンス。いまはコロナ禍なので要らない気がする。
食べ方の説明とか感染対策のお願いとかいろいろ説明してくれるが、マスクしてるのと早口なのとで、ほとんどわからなかった(笑)
会計の時、次回2,000円以上使うと1,000円引きになるクーポンをもらった。たぶん使わない。
「わらやき屋上野広小路店」
鰹のわら焼き定食(名前忘れた)1,100円
再訪レベル★
ごちそうさまでした。
朝食探訪①
本日の朝ご飯は昭和通り沿い、仲御徒町駅すぐの「かめや御徒町店」へ。血液検査で朝食抜きだったので、検査後遅めの朝ご飯。
チェーン店は「小諸そば」と「みのがさ」の二択で事足りると思っていたが、他にもかなりたくさんあることを知り、しかもまあ当たり前と言うか、御徒町・秋葉原・神田界隈にひしめき合って展開している事実を知って、これはやはり行かない手はない、ということで訪問したのだった。
かめやは天玉そばというのが有名らしい。メニューにも元祖を謳っておりわかりやすくなっている。券売機がなく口頭注文の前払い、というのが珍しい。ここはやはりデフォルトの天玉そば、だ。
カツオの効いた濃い目の出汁、サクサクのかき揚げ、コシのある麺と、チェーン店と侮れないクオリティ。美味い、これは美味い。
いや、満足のいく朝食だった。
「かめや御徒町店」
天玉そば450円
再訪レベル★★★
ごちそうさまでした。
昼食探訪⑩
今日の昼ご飯は昭和通り沿い、秋葉原駅近くの「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。秋葉原店」へ。
略すなら「なぜ蕎麦」「蕎麦ラー」あたりか
なかなかインパクトのある店名だ。初めてだと思わず二度見する。
初訪問ということで、一番オーソドックスと思われる肉そばの中を注文。大中小とあるが値段は同じで、中サイズは250㌘とある。
インパクトはある。しかし…
カウンターには生卵がずらりと置いてある。味変用に無料で提供される…が、ヒビの入ったものがあったり、上下バラバラだったり。尖っている方を下にするのが基本だが…。こういうの、わかる人にはわかる。このあたり、衛生面や使用期限など、店の食材に対するスタンスに若干の不安を残す。
使う時はひび割れのない、尖った方が下になっていて、表面がザラザラしたものを使うようにしよう。
そうこうするうちに供される。見た目の感じはいわゆる肉つけそばのそれだ。丼が深いのでかなりの量。
まずはそばを一口。硬い。というより非常にコシが強いと言った方が適切か。つゆは濃くて甘辛い。そこにラー油が入っていて、結構しっかりとつゆが麺に絡みつく。あっさりとは程遠い、ガッツリとした味。美味い。
甘辛く下味のついた肉をネギと海苔と一緒につゆに浸して食べる。これもまた美味い。
中サイズでもなかなか減らない。半分ぐらいなくなったところで天かすと生卵をつゆに投入し味変。卵を入れたことによる味の変化は乏しいかも。むしろ天かすのカリカリ感が心地良い。
最後に魚粉と蕎麦湯を入れて締める。薄めるとつゆの味がよくわかる。個人的には好きな味だ。
ということで腹一杯になって店を出たのだが、これは中毒性がある。腹が減ってる時に無性に食べたくなるかもしれない。
帰りながら味の反芻をする。やはり船場センタービルの「大名酒蔵」のうまいそばの味がよぎる…。
「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。秋葉原店」
肉そば(中)900円
再訪レベル★★
ごちそうさまでした。
昼食探訪⑧⑨
今日の昼ご飯は前回に続いてそば屋巡りを。神田界隈は行ってみたいと思わせる老舗のそば屋店がたくさんある。1軒で本当に食べたいそばを楽しむのが良いのだが、天せいろや鴨せいろはやはりかなり高いし、大盛や2枚盛りにしても1,000円を超える場合もある。
であれば、2軒や3軒はしごして、もりやざるをサラッと食べるのも粋な感じがする。今は酒が提供出来ず蕎麦前も楽しめないので好都合だ。
ということで1軒目は中央通り須田町一丁目交差点すぐの老舗「神田尾張屋本店」。11時15分の開店と同時に入る。2人先を越されたがあとには入って来なかった。
老舗だが店舗はビル。1920年創業
しかし中に入るとなかなか風情のある作り
限定20食の特盛桜せいろに惹かれるが、今日はそば屋巡りなので我慢。美味ければ再訪しよう。
メニューは色々あるが、比較的安くて値打ちのありそうなねぎせいろを注文。もちろん1枚もり。
イカと春菊?のかき揚げの入った期待通りのビジュアルで登場。かき揚げが美味い。つけつゆが自分の好みにピッタリの味、濃さ。そばものど越しが良くてスルスルっと食べられる。
最後に蕎麦湯で締める。いや美味い。かなり満足度は高い。老舗の有名店にしては値段もそれほど高くなく、次回ぜひ蕎麦前を楽しみたいお店だった。
続いて前回のリベンジ、中央通り室町四丁目交差点からすぐの「室町 砂場」へ。
藪、砂場、更科が江戸三大蕎麦と言われ、砂場は昔大坂城築城時の砂置場の近くにそば屋があったのが発祥。江戸に暖簾分けされ今に続く。室町砂場は1869年創業。
老舗のそば屋はどこも店内に風情があり、客対応もどこか優雅な感じだ。11時30分の開店から少し経っているが、店内は7割ほど埋まっている。
砂場は天もり、天ざる発祥の店として有名だが、ビジュアルは先ほどの尾張屋のねぎせいろのような感じで1,760円もする。流石にそんな金額は出せないので、一番安いもりを注文。この店はざるが更科粉で、もりが挽きぐるみ、つまり灰色っぽい色のそば。
そばつゆは濃いが、どちらかというと甘めで、藪蕎麦系の醤油辛さは感じられない。そばもコシ、風味があって美味い。
ズルズルと言わせながら数回手繰って食べ終え、蕎麦湯をいただきさっさと席を後にする。
2軒とも美味かった。やはり東京はそばが美味い。
「神田尾張屋本店」
ねぎせいろ940円
再訪レベル★★★
「室町 砂場」
もりそば715円
再訪レベル★★
ごちそうさまでした。
夕食探訪④
今日の晩ご飯は江戸通りから柳橋中央通りを入って3分ほどにある浅草橋の有名な洋食店「洋食大吉」へ。
洋食屋の雰囲気を覆す看板
ここは岩中(いわちゅう)ポークという銘柄豚を使った大きなロースカツが有名だそうで、TVでも頻繁に紹介される人気洋食店。ただ、個人的には洋食=ハンバーグと海老フライ、というイメージが強く、とんかつはとんかつ店で、といきたい。
下調べしてみると、ハンバーグはもとよりカニクリームコロッケも評判のようで、セットの定食があるので頼みたかったのだが、残念ながらランチのみ。ということでハンバーグとライス&味噌汁のセットを注文。
いかにも洋食屋、といった店内。
カウンターの席を勧められたので厨房の雰囲気もわかる。ハンバーグを注文している人が多そうだ。期待できる。
銀色の懐かしいお皿に載って出されたハンバーグ。かなりの厚み。だからと言ってその辺の怪しいハンバーグ屋と違い、中までしっかりウェルダン。ハンバーグはやはりこうでないと。肉汁にやけどしそうになりながら肉々した食感を楽しむ。うん、美味い。
やや酸味を感じる濃厚なデミグラスソースがこの肉々しい食感にベストマッチで、長年提供され続けてきた完成度の高さが感じられる。
いやぁ美味かった。
「洋食大吉」
元祖ハンバーグ1,080円
ライス&味噌汁セット200円
再訪レベル★★
ごちそうさまでした。