食いもん礼賛〜おひとりさま食探訪日記

当たりはずれも楽しみのうち…

昼食探訪⑧⑨

今日の昼ご飯は前回に続いてそば屋巡りを。神田界隈は行ってみたいと思わせる老舗のそば屋店がたくさんある。1軒で本当に食べたいそばを楽しむのが良いのだが、天せいろや鴨せいろはやはりかなり高いし、大盛や2枚盛りにしても1,000円を超える場合もある。

であれば、2軒や3軒はしごして、もりやざるをサラッと食べるのも粋な感じがする。今は酒が提供出来ず蕎麦前も楽しめないので好都合だ。

ということで1軒目は中央通り須田町一丁目交差点すぐの老舗「神田尾張屋本店」。11時15分の開店と同時に入る。2人先を越されたがあとには入って来なかった。

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老舗だが店舗はビル。1920年創業

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しかし中に入るとなかなか風情のある作り

限定20食の特盛桜せいろに惹かれるが、今日はそば屋巡りなので我慢。美味ければ再訪しよう。

メニューは色々あるが、比較的安くて値打ちのありそうなねぎせいろを注文。もちろん1枚もり。

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イカと春菊?のかき揚げの入った期待通りのビジュアルで登場。かき揚げが美味い。つけつゆが自分の好みにピッタリの味、濃さ。そばものど越しが良くてスルスルっと食べられる。

最後に蕎麦湯で締める。いや美味い。かなり満足度は高い。老舗の有名店にしては値段もそれほど高くなく、次回ぜひ蕎麦前を楽しみたいお店だった。

続いて前回のリベンジ、中央通り室町四丁目交差点からすぐの「室町 砂場」へ。

藪、砂場、更科が江戸三大蕎麦と言われ、砂場は昔大坂城築城時の砂置場の近くにそば屋があったのが発祥。江戸に暖簾分けされ今に続く。室町砂場は1869年創業。

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老舗のそば屋はどこも店内に風情があり、客対応もどこか優雅な感じだ。11時30分の開店から少し経っているが、店内は7割ほど埋まっている。

砂場は天もり、天ざる発祥の店として有名だが、ビジュアルは先ほどの尾張屋のねぎせいろのような感じで1,760円もする。流石にそんな金額は出せないので、一番安いもりを注文。この店はざるが更科粉で、もりが挽きぐるみ、つまり灰色っぽい色のそば。

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そばつゆは濃いが、どちらかというと甘めで、藪蕎麦系の醤油辛さは感じられない。そばもコシ、風味があって美味い。

ズルズルと言わせながら数回手繰って食べ終え、蕎麦湯をいただきさっさと席を後にする。

2軒とも美味かった。やはり東京はそばが美味い。

「神田尾張屋本店」

 ねぎせいろ940円

 再訪レベル★★★

「室町 砂場」

 もりそば715円

 再訪レベル★★

ごちそうさまでした。