食いもん礼賛〜おひとりさま食探訪日記

当たりはずれも楽しみのうち…

昼食探訪105

韓国ドラマを観ていると食事のシーンがたびたび出てくるのだが、その中でも特によく出てくるのがトッポッキとチャヂャンミョン。

中でもチャヂャンミョンは日本人のカレーライスやラーメンのような国民食で、韓国ドラマでも庶民的な親子や若者同士、あるいは気さくな人間関係のシーンでは必ずと言って良いほど出てくる。

コリアン中華への道

先日観た「がんばれ!プンサン」ではチャヂャンミョンを食べる場面が登場人物の関係性を表すための印象的なシーンとして何度も出て来た。

そんな訳でしょっちゅう韓国ドラマを観ているうちにこちらも無性に食べたくなって来た。

しかし、このチャヂャンミョンというのは韓国料理ではなく「韓国風中華料理」にカテゴライズされる料理で、その辺の韓国料理屋やコリアタウンに行ってもなかなかお目にかかれない。もちろん韓国でも中華料理屋でないと食べられない。

ということで、先日の昼食探訪に続き再び島之内界隈へと足を運ぶ。文楽劇場の裏手あたりに「中華料理 你好(ニイハオ)」は店を構えている。

知らなければごく普通の中華料理店だ

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3連休の初日、13時を過ぎた店内は1組の客のみでのんびりしている。ガチ中華系と違って店員さんの接客も丁寧だ。

メニューを見ながらチャヂャンミョンと揚げ餃子、瓶ビールを注文する。もちろん韓国語でチャヂャンミョン、クンマンドゥ。ビールだけは普通にビンビールと言ってしまった。どうでも良いけど。

店内は基本韓国語・日本語表記

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付け合わせにお決まりのタクアンと生玉ねぎ。これこれ、これこそが韓国風中華。

味噌が美味い。が、生玉ねぎは慣れない

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さて、チャヂャンミョン。要するに中華料理の炸醤麺ジャージャー麺)なのだが、味付けは何というか、チャヂャンミョンとしか言いようのないもので、炸醤麺の肉味噌のコクと甘辛さ、と言うより八丁味噌+砂糖+肉と玉ねぎの旨み、と言った感じの、何とも形容出来ない味。

初めて見るとなかなかインパクトがあるビジュアルかも

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で、これを韓国料理のお決まり儀式「よく混ぜる」を行ってから食べる。両手で1本ずつ箸を持って、編み物をするように皿の底から麺をひっくり返すのだ。ピビンパブ同様、見た目の美しさは皆無。

「よく混ぜる」は「チャルピビダ」。混ぜるとこの通り

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味噌だれでドロドロになった箸でズルズルっと食す。うん、美味い!ブォノ!いやマシッソヨ!麺がモチモチしていて味噌だれによく絡む。麺はかなりの量でこれだけで空腹を満たすのに充分だ。

こちらも完全なるコリアンスタイル

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そして揚げ餃子。韓国で食べたものそのもの。口に入れた瞬間むかし明洞にある明洞餃子という店で食べたのを思い出す。明洞の狭い路地や冬の寒さ、店の雰囲気まで思い出すのだから食べ物の味って大事だ。

ということで腹一杯。中華料理屋なのでひとりで行くと注文出来るものが限られてしまう。

韓国風の赤くて辛いチャンポンや豚肉と餡がセパレートで出てくる韓国風酢豚のタンスユク、唐揚げの香味ソース炒めカンプンギなど、食べたい料理がまだまだあるので、次回は多人数での訪問にしよう。

「中華料理 你好(ニイハオ)」

 チャヂャン麺(チャヂャンミョン)800円

 揚げ餃子(クンマンドゥ)600円

 瓶ビール(ピョンメッチュ)500円

 再訪レベル★★★

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ごちそうさまでした。