今日の昼ご飯は北浜3丁目、有名な適塾の横にある「福仙楼」へ。
中央公会堂がすぐ近く
ここはむかーし店の前を通り過ぎた時にただならぬ雰囲気を感じ、それ以降なかなか近くに行く機会もなかったのだが、今日は土曜出勤でしかもタイミング良く昼食の時間だったので足を運んでみた。
営業中の看板がなければやってるかどうかもわからないやる気のなさ
メニューのディスプレイもなく店内も見えず、なかなか入る勇気のいる店構え。だが最近はこの手の店に入るのも慣れている。中国駐在時代のキタナゲでアヤシゲな店に比べたら屁みたいなもんである。
ドアを開けると、まさに昭和から時が止まっているような、という言葉にふさわしい光景が。
まるでカンフー映画の机や椅子が粉々になるシーンの店やん!とひとりツッコミを入れる
さて、メニューは下調べはしておいた。なんでもカレーライス、カレー焼きそば、焼き飯、焼そばしかないとの情報なので、迷わずカレー焼きそばを注文する。
一応テーブル下にメニューはある。中国語と日本語の関係性やメニュー名に?と思うものも。庶民的なものがメインと思いきや、25のようなものもあり、なかなかツッコミどころ満載
37は地味に誤植(笑)47の北京飯に惹かれる。50バナナのあめだきとは?いずれにしても、作れるかどうかはわからないし、値段はない
いくら土曜日の昼過ぎとは言え、本当にココが北浜のビジネス街の店なのか?という店内の雰囲気を楽しんでいると到着したそれは、予想を遥かに超えるシロモノだった。
カレーの海に浮かぶモンサンミッシェルのよう
これは…焼そばではない。あえて言うならば汁なしカレーチャンポンつゆだく、か。
とにかく盛付け含めてオンリーワンとしか言いようがない。
味は極めて美味。中華料理屋のカレーらしい期待通りの味、麺はモチモチとしており、キャベツ中心の野菜もタップリでボリューム満点。
果たして値段はというと、食べ終わった先客の勘定が全て520円、と聞こえていたので驚きはなかったが、当然、520円。
この場所、このボリュームで、今どき520円はあり得ない。
チェーン店ではまず出せない、味わい深い店。ぜひこのまま続けて欲しい魅力的な店だった。
「福仙楼」
カレー焼そば520円
再訪レベル★★★
ごちそうさまでした。