夕食探訪⑦
今日の晩ご飯は江戸通り、須賀橋交番前交差点を南へすぐのところを西へ入った所にある「大勝軒」へ。
建物は中華料理店らしくないレトロモダンな趣き
入り口も何となく洋食店をイメージさせる
金曜日の夕方6時過ぎだが先客はおらず、ひとり暖簾をくぐる。
ひとり客なので1人がけの席へ座ろうとしたところ大きめのテーブルにどうぞとのこと。お店の優しさを感じる。
メニューは最初に目に入ったラーメン半ライスセットが気になったのでそれを注文する。おかずが選べるようで、豚肉しょうが焼きをお願いした。
店内も昭和レトロモダン。町中華らしからぬ雰囲気
少し待って供された。なかなかのボリューム。
まずラーメン。スープをひと口。油分控えめのあっさりした味で、何か記憶に引っかかる。
続いて麺。細いストレートの麺から小麦粉の香りがする。
…!麺を食べて思い出した。そうか、これは中国駐在時代によく食べた蘇州麺の味だ。油に頼らない、コクを抑えた、醤油の味がダイレクトに伝わるスープ、ストレートの細麺、まさにそうだ。
不味いのではない。むしろ美味い。ラーメンの原点を感じるような優しい味。美味い、懐かしい。
豚肉しょうが焼き。肉は豚こまのようだがしばらく漬け込んであるのか、とても柔らかい。そして甘めの味付けでニンニクも効いている。こちらもよく食べる豚肉のしょうが焼きというよりは、沖縄や中国で食べる豚肉のぶっかけ飯のような味。これも美味い。
なんと言うか、中華料理が日本に伝わって、ほとんどその味付けを変えずに作り続けられているような、町中華とも中国人経営のネオ中華とも違う独特の味。素晴らしい。
後ほど調べてみると「町中華で飲ろうぜ」紹介店だった。図らずも有名店での夕食だった。
「大勝軒」
ラーメン半ライスセット900円
再訪レベル★★
ごちそうさまでした。