今日の昼ご飯は神田須田町、靖国通りと中央通りの交差点から南西に少し入ったところにある「栄屋ミルクホール」へ。
何十年と変わらぬ店構え。初めてだと入るのに躊躇する
周りの蕎麦屋や天ぷら屋に比べると歴史は浅いが、それでも50年は優に超えるであろうこの店構えは、それだけでタイムスリップ感がすごい。
10時半の開店だが準備中、とあったので恐る恐るドアを開けて聞いてみるとどうぞ、とのこと。すぐ後ろにもひとり客が。
ミルクホールと言うぐらいだから、本来はミルクや紅茶、軽食を出す当時はお洒落なお店だったのかもしれないが、今のメニューにはラーメン&カレーセットがあるのでそれを注文。どうやらラーメン、カレー、それとこのセットが有名らしい。
ところでこのラーメンとカレーのセットや、そばとカレーのセットは大阪では見かけない、東京ならではのセットメニューだ。正直言ってとんでもない組み合わせで、食というか味覚に対する冒涜にも思えるが、腹を満たすにはまあわからなくもない。
ラーメンもカレーも懐かしいビジュアルで登場
さて、カレーが来た後にラーメンも到着。カレーは一口食べると何というか、既視感ならぬ既食感?を感じる懐かしい、甘口の優しい味。どこで食べたか思い出せないが、どこかで食べた味。特筆して美味いわけでもなく特徴があるわけでもない。でも、美味い。
そしてラーメン。典型的な昭和の醤油ラーメンで、こちらもなんの特徴もないが、なんの違和感もなくスルスルと喉を通る。スープも極々普通の醤油ベースのスープ。でも、美味い。
ここは、美味いとか不味いとかのお話ではない、何か不思議な、味覚と記憶を繋ぐタイムマシンのようなお店だった。
「栄屋ミルクホール」
ラーメン&カレーセット1,000円
再訪レベル★★
ごちそうさまでした。