食いもん礼賛〜おひとりさま食探訪日記

当たりはずれも楽しみのうち…

昼食探訪16

今日の昼ご飯は神田須田町靖国通りと中央通りの交差点から南西に少し入ったところにある「栄屋ミルクホール」へ。

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何十年と変わらぬ店構え。初めてだと入るのに躊躇する

周りの蕎麦屋や天ぷら屋に比べると歴史は浅いが、それでも50年は優に超えるであろうこの店構えは、それだけでタイムスリップ感がすごい。

10時半の開店だが準備中、とあったので恐る恐るドアを開けて聞いてみるとどうぞ、とのこと。すぐ後ろにもひとり客が。

ミルクホールと言うぐらいだから、本来はミルクや紅茶、軽食を出す当時はお洒落なお店だったのかもしれないが、今のメニューにはラーメン&カレーセットがあるのでそれを注文。どうやらラーメン、カレー、それとこのセットが有名らしい。

ところでこのラーメンとカレーのセットや、そばとカレーのセットは大阪では見かけない、東京ならではのセットメニューだ。正直言ってとんでもない組み合わせで、食というか味覚に対する冒涜にも思えるが、腹を満たすにはまあわからなくもない。

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ラーメンもカレーも懐かしいビジュアルで登場

さて、カレーが来た後にラーメンも到着。カレーは一口食べると何というか、既視感ならぬ既食感?を感じる懐かしい、甘口の優しい味。どこで食べたか思い出せないが、どこかで食べた味。特筆して美味いわけでもなく特徴があるわけでもない。でも、美味い。

そしてラーメン。典型的な昭和の醤油ラーメンで、こちらもなんの特徴もないが、なんの違和感もなくスルスルと喉を通る。スープも極々普通の醤油ベースのスープ。でも、美味い。

ここは、美味いとか不味いとかのお話ではない、何か不思議な、味覚と記憶を繋ぐタイムマシンのようなお店だった。

「栄屋ミルクホール」

 ラーメン&カレーセット1,000円

 再訪レベル★★

 ごちそうさまでした。